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【喜?】 裁判員裁判:検察側は無期懲役求刑 鳥取強殺事件
毎日新聞 2010年2月26日 12時07分
鳥取県米子市で起きた強盗殺人事件を巡る鳥取地裁(小倉哲浩裁判長)での裁判員裁判は4日目の26日、論告・求刑公判が開かれ、検察側は「追いつ められた挙句の犯行で情状の余地はある」として無期懲役を求刑した。被害者が2人のため裁判員裁判で初めて死刑が求刑される可能性があったが、検察側は被 告の情状面を勘案した。判決は3月2日午後3時からの予定。
起訴されているのは影山博司被告(55)。被害者は勤務先の税理士事務所代表、石谷英夫さん(当時82歳)と同居の大森政子さん(同74歳)。
検察側は論告で「うらみが原因とは否定しないが、借金返済のため通帳などを奪う目的もあった。事件当時、資金繰りのピンチを乗り切るにはどうして も金が必要だった」と動機を指摘した。一方、被告はこれまでの公判で、2人を殺害したことは認めているが、強盗目的ではなかったと主張している。
この日は論告・求刑に先立ち被告人質問も行われた。裁判員は影山被告に、事件で奪ったとされる金の使途などを尋ねた。
午後から弁護側の最終弁論と被告の最終意見陳述があり結審する。裁判官と裁判員らは、同日の結審後と3月1、2日の3日間かけて評議を行う。
裁判員裁判で初の死刑判決となるか注目された裁判で、検察は無期懲役を求刑した。
裁判員裁判は、おおむね重罰化の傾向を示していたので死刑の恐れがあったが、今回は死刑は回避された。
被害者の遺族の中にも死刑を望まない人もいたし、裁判員の反応を見た検察が、求刑を覆されることを避けた面もあるようだ。
実際、一般人である裁判員が、わずか1週間程度の審理で死刑判決を下すのは、あまりにも酷だろう。
今回、自分も裁判員に指名される恐れもあっただけに、尚更この制度の恐ろしさを実感する。
それにしても、日本で初の死刑もあり得る裁判員裁判の開催地が、日本で一番人口の少ない、「牛が多くて人の少ない、日本のチベットみたいな(by石井一)」鳥取県だとは、どういうことなのか。
鳥取県は日本で一番、治安が悪いのか。
そういえば、最近、連続不審死事件が世間を騒がせている。
しかし実際には、鳥取県はのんびりした、犯罪の少ない県だ、、、と思う。
逆に言えば、東京や大阪の大都市で、死刑相当の裁判員裁判がまだ行われていないということが、日本の治安の良さを証明しているのではないだろうか。
最近やたらと治安の悪化が喧伝され、刑の厳罰化が叫ばれているが、現実の犯罪件数は、近年、下降の一途を辿っている。
昨年一年間の殺人事件数は戦後最少だったし、検挙率も98.1%で戦後3番目に高くなっている。
http://www.npa.go.jp/toukei/seiankikaku/h21_ninchi_kenkyo.pdf
にもかかわらず、体感治安だけが悪化しているのだ。
ムードに流されず現実をしっかり見なければ、判断を誤ることになる。
死刑制度、裁判員制度を考えるときにも、まず、事実を基にしなければならない。
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at 23:32:55 │
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【喜】 今日は定休日だったので、家で確定申告の準備をしながらテレビを見ていたら、ABCの夕方の番組で「DAYS JAPAN」の存続キャンペーンについて放送された。
「DAYS JAPAN」のブログによると番組の反響は大きく、放送後は事務所の電話が鳴りっ放しだったそうだ。
どれくらいの定期購読の申し込みがあったのだろう。
ブログでの発表が楽しみだ。
目標が達成され、「DAYS JPAN」が存続されることを祈る。
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at 18:58:33 │
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【愛】 3日ほど前、「DAYS JAPAN」が、宅急便で届けられた。
今まではずっと書店で買っていたのだが、定期購読を申し込んだからだ。
「世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌 DAYS JAPAN」が、今、存続の危機に瀕しているという。
「DAYS JAPAN」には、われわれが普段目にすることのできない、世界各国の「現場」が広がっている。
沖縄、原発、イラク、アフガン、中東、アジア、アフリカ、中南米等々の人々が、一枚の写真から生身の人間として立ち現れてくる。
この貴重な写真誌を、なくしたくない。
3月9日までの存続キャンペーン中は、年間8700円の定期購読料が1000円引きで7700円となっています。
ぜひ、多くの方のご協力をお願いします。
申し込みは、ホームページからどうぞ。
DAYS JAPAN 公式サイト
DAYS存続まで、あと250人。
あと225人。
-----------------------------転送転載歓迎---------------------------
DAYS JAPANを支えてくださるみなさま
DAYS JAPANでは昨年9月から進退をかけた「存続キャンペーン」をよびかけています。
年末に広河の流した一通のメールから、波紋のように動きがひとつの強い流れとなり、多くの方がひん死のデイズを守るためにご協力下さいました。
現在1月中旬デイズには目標の半ばを超える数の定期購読お申し込みが届いています。
これでデイズはとりあえず「すぐに廃刊」という危機を脱しました。
しかし、あと700人の定期購読者がどうしても必要です。
ところが、1月10日を過ぎて、申し込み者の増加は小康状態になり、 私たちは再びみなさまに訴えたいと思います。
まだ定期購読をされていらっしゃらない方、どうか定期購読をお願いします。
存続キャンペーンのチラシをいろいろな人にお渡しください。
このメッセージを多くの方にお知らせください。
デイズを知らない人にデイズを広めてください。
営業部ではどんなチャンスにも最善を尽くすよう 色々な場所で存続キャンペーンを訴えています。
そのような場所をあたえて頂けるような機会があれば教えてください。
雑誌というジャンルのメディアには 大変に厳しい現在ですが、デイズはまだ廃刊することはできません。
どうか3月9日、デイズが6周年を迎えるその日まで、存続キャンペーンに協力してください。
DAYS JAPAN
広河隆一
スタッフ一同
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at 19:21:54 │
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【哀】 小林繁氏が亡くなった。
小林といえば、何はともあれ「江川事件」だ。
この事件がなければ、それまで巨人ファンだった私が、阪神ファンに転向することもなかった。
更に、小林はただ巨人のエースというだけでなく、数少ない地元出身の選手だったから、阪神移籍後の大活躍には喝采を送ったものだ。
引退後は野球以外のことで色々と話題を振りまいたりもしたが、最近コーチとして野球界に戻ってきて活躍が期待されていただけに、この度の急逝には驚くとともに残念な気持ちで一杯だ。
冥福を祈る。
小林の訃報に驚いていたのも束の間、歌手の浅川マキの急死が報じられた。
67歳という年齢にも驚いた。もっと若いと思っていた。
彼女の歌はあまり多く知っているわけではないが、「赤い橋」をラジオでよく聞いたように思う。
彼女の場合も前日まで元気だったようで、突然の死が惜しまれる。
そして桑田元投手の父上の焼死。
偶然だろうが、突然の訃報が相次いだ。
それにしても、年が明けて以来、50代・60代で亡くなる人が多いように思う。
地元新聞のお悔やみ欄でも、結構多く目にする。
何か世相を反映しているのだろうか。
みなさんの冥福を祈るとともに、自分も気をつけなければと思う。
posted by MNG
at 19:09:11 │
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【疑】 月刊「創」に連載中の「永六輔×矢崎泰久のぢぢ放談」が好きなのだが、12月号では国家を語る中で、司馬史観について触れていた。
今年はNHKが大河ドラマの「天地人」を一ヶ月早く終わらせて、「坂の上の雲」を始めたし、来年の大河ドラマも「竜馬伝」だ。
「坂の上の雲」は今後3年間続くというし、NHKが司馬ドラマにやけに力を入れている。
司馬ブームを起こそうとしているのだろうか。
当方、もともとブームには背を向けがちなへそ曲がりなので、このNHKの司馬ブームにも、つい疑いのまなざしを向けてしまうのだ。
矢崎:明治という時代が生んだ皇国史観もさることながら、もう一つ問題だと思うのは、司馬遼太郎という国民的作家が築いた「司馬史観」というやつですよ。小説ではあるんだけど、幕末を舞台にした『竜馬がゆく』にしても、日清・日露の明治期の二大戦争を舞台にした『坂の上の雲』にしても、司馬ファンというのは、その物語を日本の正史みたいに思っちゃうわけでしょう?
要するにね、司馬史観なんてインチキだって言ってる人もいっぱいいるわけですよ。急先鋒は『司馬遼太郎の歴史観』という本を書いた中塚明という歴史学者(奈良女子大名誉教授)だと思うけど、彼はほんとに悔し涙を流すほど怒っているわけ。もともとは専門は朝鮮史の研究者で、『坂の上の雲』は日清・日露戦争を描いているが、その戦場となった朝鮮のことは司馬遼太郎はまったく触れていないと。それは、日本の歴史に対して、ほとんど"犯罪"を犯しているようなものだと批判しているわけですよ。要するに司馬史観というのは、昭和の日本はだらしなかったけど、日清・日露の明治時代は栄光に満ちていた、そういう歴史観ですよ。
永:戦争に負けた昭和はダメだったけど、戦争に勝った明治はよかったと。
矢崎:そういうこと。
永:司馬さんが政治的な人だとは思わないけど、国民に支持されるということは、結果的に、国ありきの思想を抜きにしては語れないのかもしれない。
矢崎:それが歴史観として固定されるのが、オレは一番まずいと思うわけ。司馬遼太郎は文学者だからまだいいけど、権力を持った政治家や官僚が恣意的に歴史をねじまげたら最悪ですよ。国民って、目の前の現実的なご利益につられて、耳に心地よい理念的な言葉をすーっと受け入れてしまうところがあるでしょう。ポピュリズムに動かされる「国民」にも責任はあるかもしれないけど、それを操る政治家はもっと罪が重いですよ。