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【哀】 <裁判員裁判>男性裁判員、被告に「むかつく」 仙台地裁
11月19日20時21分配信 毎日新聞
仙台地裁(川本清巌裁判長)で19日に開かれた強姦(ごうかん)致傷事件の裁判員裁判で、男性裁判員が被告の供述や態度に「むかつくんですよね」と声を荒らげ、裁判長が制止する場面があった。
10代女性に対する強姦致傷罪に問われた宮城県大崎市のトラック運転手、結城一彦被告(39)の第2回公判。
被告人質問で、この男性裁判員と被告の間で、「逮捕されて運が悪かったと思ってませんか」「思いません」「今は二度と繰り返さない気持ちですか」「はい」などのやりとりが続いた。
さらに男性裁判員が身を乗り出して「どれくらいですか」と尋ね、被告が答えないでいると「即答できませんか。昨日からずっと同じ答えですよね」「『反省 してます』とか、当たり前の答えしか返ってこない」と憤り、「(被害者の首を絞めたのが)片手か両手かなんて関係ない。この場で聞いていてむかつくんです よね」と強い口調で発言した。川本裁判長が「その辺で」と手で制止すると、「すいません」と質問をやめた。
弁護側は18日の冒頭陳述で「首を両手で絞めたのではなく左手で圧迫しただけ」と主張していた。【鈴木一也】
この裁判員の発言は、いくらなんでも行き過ぎだろう。
裁判は被告を非難する場ではなく、被告の有罪無罪を判断し、有罪ならば罰則を決める場だ。
犯行の解明によって、犯罪抑止に繋がれば、更に有意義なものになる。
しかし、裁判に素人の感覚を取り入れるのが裁判員裁判の目的だというのなら、こういう事態が起こるのは当然かもしれない。
これまでの裁判員裁判は、おおむね厳罰化の傾向が見られる。
裁判員は客観的な事実よりも、被害者や家族の感情を考慮に入れて判断しがちのようだ。
それが行き過ぎると、今回のような感情的な発言に繋がるのだろう。
これは裁判員個人の責任以上に、制度上の問題だと思う。
裁判員制度が果たして妥当なのか。
早急な見直し、あるいは廃止が必要なのではないだろうか。PR