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【哀】 <田英夫さん死去>平和のために議員に…特攻隊の経験が原点
11月17日21時18分配信 毎日新聞
反戦平和を訴え続けた元参院議員、田英夫さん(86)が亡くなった。ニュースキャスターの草分けとしてお茶の間に登場。参院議員を34年務め、政界の「護憲の顔」だった。
「平和のために議員になった」。常々そう語っていた。旧海軍の特攻隊に所属し、多くの仲間を失った体験が原点。「自分が死ぬ時期がいつ来るか苦しかった」という日々から生還し、戦争放棄をうたった新憲法に出合ったとき、「これだ!」と衝撃を受けた。
1962年、TBSのニュース番組「ニュースコープ」のキャスターになり、ベトナム戦争では米国に批判的な報道を続けた。与党の自民党からは「あんな番組は困る」とTBSに再三圧力がかかったという。
「ジャーナリストとして政治に参加する」と政界に転じたのは71年。一貫して主張したのは「平和」だった。
01年5月の参院外交防衛委員会。「戦争を体験した者として、戦争の語り部のような役割を果たしてきました。今日も一言申し上げたい」。そう切り出した田さんは延々と特攻隊の経験を語り、「究極の外交は戦争を回避すること」と答弁席の外相らに訴えかけた。
05年3月に脳内出血を患い、07年7月に政界から引退。同10月、毎日新聞の取材に応じた際には「軍隊を持っていれば実際に戦争に行きたくなる。それが戦後世代の国会議員は分かっていない」と、護憲派が少数になった政界を憂えた。
親交のあった政治評論家、森田実さんは「戦争体験に基づいた平和主義、護憲、言論の自由の立場を貫いた人だった。その姿勢を通じて報道、政治への信用を 高めた功績は大きい。有形無形の圧力があったと聞いているが、ひょうひょうとした紳士的で穏健な態度を変えなかったことが印象に残っている」と話した。 【篠原成行、森本英彦】
田英夫氏が亡くなった。
特攻隊の生き残りとして、一貫して平和のために尽くされた立派な方だった。
安倍総理の頃の、幼稚なナショナリズムに対しては、さぞ心を痛めておられたことだろう。
政権交代で一応右傾化の流れは弱まったようだが、岡田外相の発言を聞いていると、米軍との関係はまだまだ予断を許さない。
護憲・平和を求め続けた田氏の志を、後世に受け継いで行かなければならない。PR