posted by MNG
at 18:32:26 │
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【哀】 米の中間選挙で、民主党が記録的な大敗を喫した。
マスコミでは、オバマ大統領が景気・雇用を好転できなかったことを敗北の理由に挙げている。
もちろんそれは大きな要因だが、果たしてそれだけだろうか。
国民の「CHANGE」への期待は、ブッシュ政権が9.11をきっかけに作った「愛国者法」などの悪法の廃止へも向けられていたのではないのか。
「自由の国」と言われるアメリカの「自由」が、ブッシュ政権下でどれほど奪われていったかは、「アメリカから〈自由〉が消える」堤 未果(扶桑社新書)に詳しい。
しかし同書によれば、国民の期待とは裏腹に、オバマ政権下でも「愛国者法」はより強化され、軍事費も増加を続けているという。
「CHANGE」への期待を裏切った民主党が、国民からNOを突きつけられるのは当然だろう。
それにしても民主党への反対の意思表示が、共和党への支持でしか表わせないというのは、何とも不毛ではないか。
あれだけ世界とアメリカを混乱に陥れたブッシュの共和党を、わずか2年後に再び支持するしかないとは、何という不幸だろう。
今回の選挙結果は、二大政党制の行き詰まりを、顕著に表わしているように思う。
日本でも、早急に小選挙区制を廃止して二大政党制に決別しなければ、いずれアメリカの轍を踏むことになるだろう。PR