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自民党の小泉元首相は12日夕、党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」であいさつし、定額給付金事業を盛り込んだ2008年度第2次補正予算関連法案について、「(衆院再可決を規定した憲法の)3分の2(条項)を使ってでも成立させなきゃならないとは思わない。もっと参院の意見と調整し、妥当な結論を出してほしい」と述べ、政府・与党の再可決の方針に異議を唱えた。
また、小泉氏は麻生首相の郵政民営化見直し発言に対し、「怒るというよりも笑っちゃうぐらい、ただただあきれてしょうがない」と述べた。首相と10日に電話で会談した際、「首相の方針に若手が批判的な意見を出すと『後ろから鉄砲を撃つな』と抑え込みがかかるのに、衆院選でこれから戦おうという人に前から鉄砲を撃っているじゃないか。発言には気をつけてくれと伝えた」ことを明らかにした。また、「首相の発言に信頼がなければ、選挙が戦えない」と語った。 これに対して、麻生首相は「しかるべき時期にきちんと政策を立て、野党との違いを明確にしたうえで、選挙をやらなければならない」と述べ、自らの手で衆院解散を行う考えを強調した。 定額給付金は与党から16人が反対すれば3分の2の再可決ができなくなる。党内に影響力を持つ小泉氏の発言により、首相の政権運営が一段と厳しくなることが予想される。 |
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