posted by MNG
at 23:38:52 │
EDIT
【喜】 もう、ひと月以上前の話だが、芥川賞と直木賞の受賞者が決定した。
ふだんはあまり興味があるわけではないのだが、今年は特別だ。
なぜかというと、直木賞を受賞した桜庭一樹さんが、わが県の出身だからだ。
この受賞は、県内ではかなりの話題になったし、ローカル放送局のアナウンサーが彼女のクラスメイトだったりして、なかなか盛り上がった。
そして、受賞作の「私の男」という作品は、なかなかの問題作のようだ。
「オール読物」の今月号に、直木賞の選評が載っていたので読んでみた。
作者の可能性を評価する意見が多かったが、林真理子氏と渡辺淳一氏は、厳しい意見を述べていた。
特に林氏は、感情的に好き嫌いを述べているだけのようで、ちょっと嫌な感じだった。
とにかく桜庭さんには、今後ますます頑張ってもらいたいと思う。
【怒】 そしてついでに文藝春秋を見ると、芥川賞の選評が載っていた。
ここでゴーマンかましていたのが、石原都知事殿だ。
曰く、「軽くて薄い」。
しかし、都知事自身の書かれた「太陽の季節」は、そんなに「重くて厚い」作品だったのだろうか。
非常に疑問である。
極めつけは去年製作した、「俺は君のためにこそ死にいく」という特攻隊映画だ。
これこそ薄っぺらな、お涙頂戴ナショナリズム映画だったことは、興行成績がさっぱりで巨額な赤字を出したことでも明白だ。
他人に文句を言う暇があったら、自分のことをもっとしっかりやったほうがいいだろう。
文藝春秋社も、受賞作以来ほとんど文学的業績のない傲慢男を、いつまで審査員にしておくつもりなのか。
早く審査員を辞めさせなければ、芥川賞の権威に傷がつこうというものだ。PR