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【楽?】 流行語大賞は「ゲゲゲの~」=「脱小沢」は受賞者辞退
今年の流行や世相を反映した言葉を選ぶ「2010ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日発表され、漫画家水木しげるさんの妻武良布枝さんが貧しくても自分なりの幸せを見つけていく女性の姿を描いた自伝で、NHK朝の連続テレビ小説にもなった「ゲゲゲの~」が大賞に選ばれた。
武良さんは授賞式で、水木さんの取材に訪れた出版関係者に勧められ執筆したエピソードを披露。「あるがままを書き連ねたものがヒットし、夢の中を漂うような気持ち」と語った。
政治関連では、小沢一郎民主党元代表の影響力を弱めようとした動き「脱小沢」が入賞したが、受賞者が辞退。受賞者は「公表していない」(事務局)といい、辞退理由も明かされなかった。
育児に積極的に取り組む男性「イクメン」や、居酒屋で恋愛話などに興じる女性だけの飲み会「女子会」、所在不明高齢者が相次ぎ社会問題化した「無縁社会」も入賞した。
ラー油に具を加えご飯のおかずにした「食べるラー油」や、お笑いコンビ「Wコロン」のねづっちが謎掛けをした後の決めぜりふ「ととのいました」もトップテン入り。ねづっちは「今年初めまで生活は全く整っていなかったのに」と話し、笑いを誘った。
今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の大賞に、「ゲゲゲの~」が選ばれた。
このドラマのヒットの要因は、水木しげる氏のユニークな人柄と、貧しさに負けずに自分の道を進む姿勢にあったと思うが、それだけではなく、調布の商店街の人たちとの人間的なふれあいも、視聴者の共感を呼んだからではないかと思う。
同賞のトップ10に入った「無縁社会」とは、まったく正反対の温かみのある世界だ。
以前、斎藤美奈子サンが家族と行政について書いたコラムを紹介したが、昔、家族と行政の間に存在してある種の緩衝地帯を形成していた、商店街や近所の「お店屋さん」の壊滅が、現代の「無縁社会」を助長しているのではないだろうか。
大店法の規制緩和で、大型店の出店は容易になり、商店街や個人商店は、ほとんど淘汰されてしまった。
更に斎藤貴男氏の指摘のように、消費税も中小業者に大きな打撃を与えている。
また農業に関しても、中小零細農家を切り捨て、大規模化を進めようとしている。
しかし、大規模化、効率化、競争力の強化の名の下に、失われるものは大きい。
「ゲゲゲの~」が流行する「無縁社会」「格差社会」の中で、「共産主義という妖怪」の出番はないのだろうか。
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