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【哀】 光母子殺害 元少年に死刑判決 広島高裁
4月22日16時20分配信 毎日新聞
山口県光市で99年4月、母子を殺害したとして殺人と強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(27)に対する差し戻し控訴審の判決公判が22日、広島高裁であった。楢崎康英裁判長は「身勝手かつ自己中心的で、(被害者の)人格を無視した卑劣な犯行」として、無期懲役とした1審判決を破棄し、求刑通り死刑を言い渡した。元少年が差し戻し審で展開した新供述を「不自然不合理」と退け、「1、2審は改善更生を願い無期懲役としたのに、死刑を免れるために供述を一変させ、起訴事実を全面的に争った」と批判した。弁護側は即日、上告した。
高裁の死刑判決。以前に触れた最高裁判決と同様に、国民感情に流された冷静さのかけらもない情緒的判決だった。
本村氏は、被告が1,2審の供述を変えたことを批判していたが、初めの供述が正しいという根拠はないばかりでなく、証拠からは初めの供述の不自然さが指摘されている。
警察の取調べが、必ずしも事実を追及するものではないことは、数々の冤罪事件が証明している。
肝心なのは、何が事実かということだ。
供述が信用されるには、取調べの可視化が不可欠だろう。
そして光母子殺害事件に死刑判決が言い渡されたその日に、鹿児島で自衛官がタクシー運転手を殺害した。
<殺人>「死刑になりたかった」自衛官辞めたくて脱走
4月22日22時51分配信 毎日新聞
鹿児島県姶良(あいら)町でタクシー運転手が自衛官に殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された陸上自衛隊練馬駐屯地(東京都)所属の1等陸士(19)=東京都練馬区=が、県警の調べに対し「殺すのは誰でもよかった。死刑になりたかった」などと新たに供述していることが分かった。1士は「金を取る目的ではなかった。ナイフは事前に購入していた」とも話しており、県警は無差別に襲撃したとみて動機を追及している。
また、「自衛隊を辞めたくて脱走した」と供述しており、県警はなぜ鹿児島に来たのかについても調べている。 【大塚仁】
死刑が「安全安心な社会」をもたらすという意見もあるようだが、自分が死刑になるために殺人を犯す者もいる。
今回の鹿児島の事件もそうだし、附属池田小事件の宅間もそうだ。
最近の凶悪犯罪の増加も、死刑には犯罪抑止力がないことを証明しているのではないか。
自暴自棄になった者には、死刑は無力だ。
光母子殺害事件の死刑判決の影響で少年への死刑適用が増えるかもしれないが、それは凶悪犯罪を抑止するのではなく、逆に自分が死刑になるための凶悪犯罪を助長する恐れがあるのではないだろうか。
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