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--菅政権は、社会保障の財源確保と財政健全化のため、消費税引き上げが不可避との立場です。
◆極めて危険な議論だ。まず経済を良くすることが財政再建の王道であり、デフレを放置したまま消費税を上げても税収は増えない。歳出削減についても、民主党が約束した公務員の人件費2割削減や、社会保障費の無駄削減に取り組めば、兆円単位の財源が出てくる。「足りないから増税する」という金庫番の発想では、アリ地獄のように増税し続けることになる。
続き
さすが竹中、「社会保障こそ無駄のかたまり」「法人実効税率の大幅引き下げが必要で、(現行の40・69%から)香港並みの17%まで下げる。」「貿易自由化と労働市場などの規制改革」「その上で、消費税は5%程度引き上げる。2・5%を思い切った経済活性化に使い、残りは女性の社会進出のための子育て支援など、若者世代の福祉充実に使えばいい。高齢者の年金や医療のためには使わない。」
「正規と非正規の区分を無くす労働市場改革の徹底こそが格差是正には必要」
もう無茶苦茶である。
税収を上げるために、まず経済を良くしなければならないと言う。
そして経済を良くするには法人税を下げると言う。
アホか。
法人税を下げて経済が良くなっても、税収が上がる訳がないではないか。
こんな素人でも分かるような与太話をほざいて、これで本当に経済学者なのか。
毎日新聞が、今頃竹中なんかを紙面に登場させた意図は何なのか。
本当に竹中の意見を聞きたかったのならアホとしか言いようがないが、竹中の意見の馬鹿さ加減を世に知らしめるためなら、意義があったかもしれない。
読者の判断に委ねるというところか。
同じ今日の毎日新聞に、アーサー・ビナード氏のインタビューが載っていた。
水爆実験で「死の灰」を浴びた「第五福竜丸」の話を中心に、核廃絶への道を語っていて素晴らしいが、最後に面白いことを言っている。
『ノーベル賞物理学者のスティーブン・ワインバーグは「専門家」をこう定義づけました。「専門家とは、小さな間違いを器用に避けながらも大きな間違いへと進んでいく人」。軍の政策を軍の専門家に任せると、僕らは「核の冬」に向かっていくのです。経済も経済学者に任せてはいけない、政治を政治家に任せたら大変なことになる。そういう意識を持って、専門家たちがコントロールする領域にも、市民の僕らが突っ込んでいく必要があるのです。』
同じ紙面で、「経済を経済学者に任せてはいけない」とは、なかなか面白い。
ぜひ、竹中平蔵に読ませたいものだ。
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