posted by MNG
at 18:55:03 │
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【怒】 帰省していた娘と長男も昨日それぞれの大学に戻り、またいつもの日々が戻ってきたが、ガザではイスラエルの暴虐が続き、日本でも派遣切り問題や通常国会開会など、さまざまな問題が続いている。
しかし今日は、先日から頭の片隅に引っかかっていた、小林よしのりの「天皇論」について少し書いてみる。
ちなみに今日は昭和天皇が亡くなってから20年になり、マスコミでも皇室ネタが目立っていたようだ。
さて「天皇論」だが、本屋でザッと立ち読みした限りでの解釈では、天皇は日本の伝統的自然信仰・先祖信仰・祭祀の中心的存在・最高権威であり、常に無私無欲で国民の安寧を願っておられるので、国民も天皇を敬愛しなければならないということを主張していたと思う。大げさで過剰な表現を用いていたのは、いつものことだが。
しかし、天皇が常にそういう存在だったならば、天皇制についてそれほど問題になることはなかったのではないだろうか。
小林は自分の体験も踏まえて色々なことを書いているが、書いていることよりも、書いていない事の方により重要な意味があるようだ。
戦中の天皇は「現人神」となり、国民の安寧を神に祈る存在から、自らが神となって国民を支配する立場になった。
国民は、天皇のために死ぬことを厭わないことを求められた。
これは国民の安寧を祈る立場とは正反対であろう。
このことに触れずに、ただただ天皇を敬愛せよと言うのは、まったくの片手落ちである。
自分に都合の良い事実だけをつまみ食いしても、説得力はないだろう。PR