[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【哀】 小沢・民主代表:辞意表明 識者の声
◆戦略理解なく/政権交代遠のく/言い訳がましい/辞任は当然
福田康夫首相との「大連立」協議とその拒絶で驚かせた後に辞意表明。政局を振り回す小沢一郎民主党代表に、識者からは「幹部の理解がなかったのでは」と小沢氏寄りの意見と、「言い訳がましい」など批判もあった。
◇小沢氏の「知恵袋」と言われた平野貞夫・元参院議員の話
小沢氏は「虎穴にいらずんば虎子を得ず」という心境で、政策協議を進めようとしたのではないか。政策協議が成功すれば、民主党の成果であり、失敗すれば自民党の責任にすればいい。次期衆院選での揺さぶりにもなったはずだ。しかし、民主党幹部に理解されず、混乱を呼んだ。小沢氏は党内混乱の責任を取ったのだろう。
◇作家、高村薫さんの話
大連立が政権交代の近道という小沢氏の主張は一理あるが、有権者には分かりにくい。大連立を提案したのがどちらかという点は問題ではない。辞任劇は結果的に「民主党は代表と執行部の意見が食い違った、ばらばらの政党」という印象を強めただけ。民主党にとって、次の総選挙は一層厳しい戦いになるのは確実で、政権交代の実現はさらに遠のいた。
◇新藤宗幸・千葉大教授(行政学)の話
国会のねじれ現象がある以上、与野党は政策協議を行うべきだ。しかし、政策協議と連立に向けた協議は違う。次の衆院選で候補者調整ができないはずで、何のために大連立するのか分からない。田中角栄元首相の下で育った小沢氏は、政権の一角に入って利権を確保しようという発想なのではないか。「民主党の公約実現のためだ」と言われても、言い訳がましく聞こえる。
◇政治評論家、森田実さんの話
辞意表明は当然だ。そもそも公約に掲げていない大連立や国連中心の安保論を、党内で議論さえせずに与党党首と勝手に約束する行為は、独断専行の「談合政治」だった。にもかかわらず、小沢氏には「選挙で政権交代を実現する」と訴えてきた有権者をだましたことへの反省もない。民主党にとって、小沢氏の辞任はマイナスではない。逆に一人の権力者に頼る現状から脱却する好機と言える。
毎日新聞 2007年11月5日 東京朝刊
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |